新生児の頭蓋内出血(ずがいないしゅっけつ)

2010年03月23日 11:59

頭蓋内出血とは、頭蓋骨の内側におこる出血のことです。発症する確立は高くありませんが、重症になるケースがあります。

軽い頭蓋内出血の場合は、一過性のものか無症状です。しかし、重度で治療の出血があっても、頭部の変色や腫れなど外部からの異常はみられません。

頭蓋内出血が起こっているかどうかは、貧血やショック状態になるなどの症状が出ないと判りません。

甲高い泣き声、痙攣、異常な動き、無呼吸などが見られることで判断します。

原因としては、2つが考えられます。分娩時に、吸引やかんしを使用して、大きな外力がかかる場合におこります。また、仮死状態で生まれると、血液中の酸素が不足しておこる場合にも起こります。

頭蓋内出血の疑いがあると、超音波検査、CT、MRIなどを用いて検査し、診断します。

軽い場合は、対症療法だけ施せばいいこともあり、その後の発達に影響はないとされます。

重い場合は、輸血や脳圧を下げる治療が必要になります。血腫除去手術という、脳への圧力を下げる手術を行うこともあります。

脳へのダメージが大きい場合には、後遺障害が残ることもあります。


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