帽状腱膜下出血(ぼうじょうけんまくかしゅっけつ)

2010年03月23日 11:28

帽状腱膜下出血とは、赤ちゃんの頭部が広い範囲で暗赤色に腫上がり、場合によっては大出血を起こし、ショック状態や貧血になることがあります。

生まれた後、数時間から1日くらいで出血が進んでいき、頭部が広範囲にわたって腫上がります。

貧血・ショック状態になることもあり、最悪のケースでは死亡することもあります。また、強い黄疸が出ることもあります。

帽状腱膜とは、頭皮と頭蓋骨の間にあり、頭蓋骨を包んでいます。吸引分娩・かんし分娩で、赤ちゃんの頭皮が強く引っ張られると、帽状腱膜と骨の間に出血が起こる場合があります。

およそ一週間程度で自然に治るのが普通です。貧血、ショック状態を起こしてしまったときには、輸血を行ったり、昇圧剤を投与するなどして、治療が必要です。

黄疸がひどい場合には、光線治療や交換輸血が必要になります。


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