生理的黄疸とは、生後2~3日くらいから、肌の色に黄色みがかかり、4~5日ごろにピークになります。その後、次第に消えていしまいます。
原因としては、胎児には赤血球が多い多血症の傾向があります。赤血球が通常の1.5倍のあります。
生まれた後に、赤血球は壊されていきます。それを処理するのは肝臓です。しかし赤ちゃんは肝臓の機能が十分発達していません。
そのため、赤血球が壊されるとできるビリルビンが血中に多くなります。このビリルビンの色が黄色いために、肌が黄色くなります。
このような生理的黄疸は、およそ90%の赤ちゃんに起こります。
ほとんどは、自然に消えてしますので、特別な治療の必要はありません。ビリルビン値がさらに上昇するのか、毎日測定して観察します。
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