新生児メレナ(しんせいじめれな) 新生児期に起こる病気

2010年04月13日 02:35

新生児メレナとは、生後5日目くらいまでに、吐血・下血を起こす消化管出血や頭蓋内出血を起こす病気です。出血が大量になる場合は、死亡することもあります。

新生児メレナには、真性と仮性があります。

仮性分娩のときに、母体の血液を飲んだことで、吐血や下血を起こします。血液に含まれるヘモグロビンを検査し、成人のものか赤ちゃんのものかで判断できます。仮性の場合は治療は必要ありません。

原因としては、血液の凝固に必要なビタミンKの欠乏によるものです。

新生児はビタミンKのたくわえが少ないため、また腸内細菌からの自力供給もすぐにはできません。母乳に含まれる量も少ないため、ビタミンKの欠乏症になりやすい傾向があります。

真性の場合には、輸血やビタミンKの投与を行います。

現在は予防的にビタミンKの投与をするため、発症例は少なくなっています。



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